浦和ロドリゲス監督、欧州と日本の監督の違いを語る「日本では監督する仕事だけでなく、一種のGMでもある」

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「ダイナミズムがある」 浦和ロドリゲス監督、日本と欧州の指揮官の役割の違いに言及
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 スペイン大手紙「マルカ」でコラムを連載「私は日本の特徴をよく知っている」
 浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が、母国スペインの大手紙「マルカ」でコラムを連載中だ。直近号では、日本人選手の特性や気質、日本のクラブチームで仕事をするために必要なことや、通訳の重要性をテーマにしている。

 ロドリゲス監督は昨季まで4年間、徳島ヴォルティスを率いてJ1昇格に導き、今季から浦和の指揮を執っている。それだけに「すでにその場所(日本)の特徴をよく知っている」としたうえで、日本人選手たちの気質についてこう綴っている。

「日本サッカーは、(欧州の)多くの人が考えるよりもはるかに魅力的で興味深いもの。規律が根付いた国であるため、選手たちは監督とプレーする際に必要なものや時間をとてもよく遵守するから、一緒に仕事をするのは非常に簡単。これは、日本のサッカー選手のあり方について、本当に気に入っていること。なぜなら、私にとって、チームが非常に具体的なアイデンティティーを持ち、それを認識できることがとても重要だから。このように、それを達成することは非常に簡単だ」

 一般的に日本人選手はトレーニングへの遅刻や、トレーニング中のトラブルを起こすことが少ない。また、監督の授ける戦術やコーチ陣との関係が対立することも多くないと言えるだろう。こうした面は、母国スペインだけでなくタイやサウジアラビア、メキシコにも指導者として赴いたことのあるロドリゲス監督にとって、日本をポジティブに見せている要素のようだ。

 また、ロドリゲス監督は「ただし、他のヨーロッパ諸国で通常見られるものとは大きく異なる特定の役割、または仕事のダイナミズムがある。良いか悪いかではなく、単に異なっているだけであり、適応しなければならないものだ」として、日本のクラブにおける監督の役割の大きさを説明した。

「監督は、監督の仕事に加えて、一種のゼネラルマネージャーでもある。つまり、組織の決定は必ず監督を経由する。このため、新しいクラブに到着するとすぐ、グラウンドキーパーから営業や広報などのスタッフ、栄養士、用具、遠征担当まで、すべての部門と会議を開く必要があった。監督は絶対にすべてを決定し、どんな問題でも発言権を持っている」

「私の通訳は、私と同じサッカーの言語を話さなければならない」
 日本のクラブは確かに、「監督の方針である」という言葉の重みが非常に強い。メディア対応を一つとっても、監督が代わるとやり方が変更されることもある。ロドリゲス監督にとって、その権限の大きさは欧州とは異なるものと映ったようだ。一方で、「私は日本語が話せないので、通訳が必要。これも少し複雑なこと。私の仕事が成果を上げるためには、誰が私の声になるかを選択することが不可欠なので、これは考慮に入れるべき非常に重要な問題だ」と、その役割の重要性を指摘している。

「私の通訳は、私と同じサッカーの言語を話さなければならない。スペイン語を知っているだけでは十分ではなく、私の戦術的概念を把握し、正確に翻訳する必要がある。これらの概念を選手たちに伝えるための仕事をする必要がある。修正、突破のためにパシージョ(通路)を作ること、解放するために相手を引き付けることの意味を知ること。これらは選手とって新しい概念だが、私がチームに望んでいることを達成するためには、習得することが非常に重要だ」

 浦和でのロドリゲス監督には、徳島時代からの小幡直嗣コーチ兼通訳に加え、アルゼンチン生まれで日本代表をメキシコ人のハビエル・アギーレ監督が率いていた際に通訳を務めた羽生直行氏もついている。その時々の状況でどちらが横に立って通訳することもあるが、二つのメニューを同時進行する際などは、ロドリゲス監督のサッカーを熟知する小幡コーチが一つのグループを見て、ロドリゲス監督に羽生通訳がつくこともある。

 浦和は今季始動後の2月にブラジル人FWレオナルドが中国へ電撃移籍したため、ポルトガル語の通訳として在籍していた羽生通訳が浮いてしまった形になった。それに起因した、ある意味では贅沢な起用であるものの、チームにロドリゲス監督の考えを伝える意味では有効に作用しているのかもしれない。

 ロドリゲス監督は現在の浦和について「チームからの反応は並外れている」として、「プレーする時に私が彼らに求める概念の多くは、彼らにとっても新しいもの。だからこそ、サッカーはとても美しい。なぜなら、芝生の上にいる時も、そうでない時も、サッカーは私たちに物事を教えることを決してやめないからだ。私たちは皆、常にゼロから学び始めている」と話した。

 4月に入り3連勝を飾っている浦和だが、ロドリゲス監督にとっては充実感を得ながらチームの成長を実感する時期に入ったようだ。

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